寒いのがいやなので、今年はライドの時にいつもの年より1枚余計に着込んでいる、すずき淳です。
おかげで大分楽です。
もちろんだけど、一生懸命走ると結構暑く、動きにくいのが玉にきず。
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さて、先日房総ライドに行ってきました。
この房総ライドの本当の目的はなるしま実業団チームの昔のチーム員が開いている富津のカフェ訪問。
クラブ員のSNS投稿がきっかけで彼がカフェをやっているのを知り、またその近くでなるしま房総クラブライドもやったりしてたから一度行ってみたいと前から思っていた。
今年のツールド沖縄でひょんな事からその彼となるしまのスタッフが交わる事があり、その話を聞いて近々会いに行こうと思っていた次第。
内房総のライドは君津のバスターミナルの駐車場まで車で行ってそこから走ることが多く、今回もここを起点とした。ただバスターミナルからカフェまでは近すぎるので、ぐるっと房総ライドを兼ねて最後に寄ろうと考えた。
そこで思い出したのが、以前店長企画の房総クラブライドで行った小湊鐵道「月崎駅」。
そこに立ち寄った時、なんか懐かしい感じのとても良い駅だったのでいつかまた来たいなと思っていたのを思い出した。
それで調べてみると小湊鐵道のホームページに出てくる各駅の駅舎がなんだこれは!すごくいいじゃん。
もう駅舎の写真見るだけでファンになっちゃって、それではと駅舎を巡ってそれから裏道つないでカフェに行くことにした。
当日は予定通り君津バスターミナルの駐車場にin。
今回は道がほとんどわからないのでルートをひいてガーミンにダウンロードしてナビしてもらった。
走っているとあーここは前のライドで通ったわ、とか蘇ってきたが、走っている場所と地図があんまリンクしないのでやはりナビがないとだめだな。
昔は下調べしっかりして、ライドのときは地図持って走ってたけどよくやってたなと思う。
で、もうどこにいるんだかよくわからず走っていたら、あれもしかして駅???というのが出てきて、それが最初の「かずさかわま駅」だった。
ホームページで見た写真は反対側(下の写真)からだったので、まったく分からなかったが、あまりに小さく自分史上の中でも最小の駅だったで、あれか~と思わずにやついてしまった。
それにしてもなんだろう、来たこともないのにこの懐かしさは。
もう最初の駅で本当に心が踊った。
あとは短い間隔で駅があるので、この上総川間を皮切りに8駅次々と訪ねていった。
↑ これトイレのようだけど立派な駅舎
それにしてもそれぞれの駅が普通の駅とは違う個性的なたたずまいで、なかなか後にすることが出来ず、結局一駅一駅相当な時間をこの駅舎たちと一緒に過ごした。
途中こんなトンネルも通って
木立の中も走り
養老渓谷駅にも寄ってみたかったが、林道に入る入口が駅の手前の道で駅舎めぐりに時間使いすぎてもうランチする時間もないくらいだからそのまま林道に入っていった。
静かな道
林道の上の方はまだきれいな紅葉でこの道選んでよかった。
この道を下っていくと亀山湖に出る。
亀山湖からもうひと上りして、房総スカイラインからまた裏にちょっと入り鹿野山を目指した。
何度も書いて申し訳ないがなんてったて駅舎巡りに時間使ったので、鹿野山上るか上るまいかどうしようかと思ったがやはりここまで来たら上らないとねといつもと反対側から初めて上がっていった。
この房総スカイライン側から上る鹿野山は勾配がきつい。
そしてまったくノーチェックだったが、きつい勾配を上り切ると一面がうわっと開ける展望台にでた。(鹿野山九十九谷展望公園で絶景スポットらしい)
何も知らずに急にこんな景色に出会うと感動しますわ。
下調べのない旅の良さ
のんびり眺めてそろそろ出ようかとしたらおじさんが話しかけてきて、それがよくある話好きなおじさんで、ところで東山魁夷って知ってるか?と、ここは有名な絵のモデルになった場所でここにいろいろ書いてあんだと教えてもらった。
「残照」という有名な作品で、おじさんが話していたそのことが書いてある案内板もあったが、おじさんに聞かなければそれも知らずじまい。帰ろうと思った矢先だったので内心早く切り上げたいと思っていたが、そんな話もできてよかった。
出会いは一瞬、世間話の一つでもそのひと時は大切にしないとなと思った。
上りきってしまえばあとは下るしかなく楽なもので、いよいよカフェを目指す。
てっきり海まで出るのかと思いきやそこまで行かず、田舎の風景をナビを頼りに走った。
そして小さな看板が出てきたのでその通りに行くが本当にここかな?という未舗装の道を進む。
途中民家が何件かあるが、ここかな?ここかな?と覗くがどうも違う。そしてその先にやっと駐車場があった。
駐車場には車が数台止まっていた。
駐車場を抜けると自然な感じの庭とカフェの建物が広がる。
サイクルラックもあったのでそこに785を止めた。
テラス席には若いカップルがいて、老年のご夫婦が店から帰るところだった。
そのご夫婦が庭の小さな階段を上り切るのを待ってから階段を降り、テラス席の方が入り口かと思い横に見たが入り口はすぐ目の前でそのドアを開ける。
中に入り少し見回したら彼と目があった。一瞬誰かわからないようだったが「あ~じゅんさん」と分かってくれて良かった。(僕もお店だといつも背広や普段着の人がジャージ姿とか、またその逆もしかりで、「あ~」とか言ってる。ギャップがあって結構分からなかったりする)
その後はお母さんも出てきてくれて、スタッフさん交えて昔ばなしから沖縄の話と花が咲き楽しい時間を過ごした。
結局帰りまでなんやかんや楽しく過ごせてとても良かったのだが、本当は庭の写真も撮って、建物の全体の感じも撮って、店内やメニューボード(とても素敵なメニューボードだった)やもちろんカフェやケーキの写真も撮ってと思ってたら楽しすぎて全て忘れた。
ぜーんぶ忘れる所をスタッフさんがぜひ一緒に写真撮りましょう!と言ってくれ2人で撮った写真がかろうじて1枚。
だけどね、写真なくてもいい時間を過ごせただけで十分良かったんですよ。
そして次の再開の話をして見送られてお店を後にした。
未舗装の道を戻り、県道に出る手前畑の向こうにでっかい夕日が沈んでいく、本当に良い一日だったと思い出させてくれた夕日だった。
今回はいつもより「旅」の雰囲気が強かったライドでした。
千葉いいですよ!
Cafe GROVEにもぜひ立ち寄ってみて下さい!
素敵なオーナーとスタッフさんが待っています!
ではまた!