この気ままな旅も始めてから1年が経った。
自転車の楽しみ方は多種多様、人それぞれ、更に広がりを見せていてとても楽しい世界だな。
その中で自分の原点でもある、しっかり走りながらも途中途中の景色や行き当たりばったりの出来事を楽しむサイクリングの魅力を、ほんの少しの人にでも伝えられたり、共感してもらえればいいかなと思いぼちぼちと続けていきますのでこれからもよろしくお願いします!
すずきJunです。
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さてさて紅葉を見に林道とも考えたが今年の紅葉はばらつき多くあまりいい場所が浮かばなかったので、以前からちょっと行ってみたかった房総ライドに行ってきました。
八王子からだと往復都内を通らねばならず距離もそこそこあるので早めに家を出たが、この日は普段と比べてなぜかやたらと車が多い。
朝神宮店に寄る用事あり、一度高速降りたのでその後普通に外苑から乗りなおせばいいものを、もしかしたらこっちのほうが近いのではと他の高速入り口に向かったらなんと入り口は反対車線のみ。
あせりまくって、結局戻って高速に乗りなおすが朝の15分以上のロスは結構響き、本来絡まなくてもいい渋滞にガッチリハマり出足くじかれ意気消沈。
それでも時間をかければ目的地には着くわけで、無事スタート地点の九十九里浜白子の海岸沿いの駐車場に到着。
早速準備をはじめたら季節は肌寒くなってきたのにアンダーウェアーも忘れたことに気づく。
普段よりも増し増しの車の量でちょっとあせる、そして高速入り口間違えてさらにあせる、さらにアンダーも忘れる…
そうなると経験上あー今日は注意しないといけない一日だな、と思いながら予定より一時間以上遅れてのスタートとなった。
そんなこともあり余り気分は盛り上がらず、ただ凄い追い風なので脚だけは軽く太平洋自転車道を走っていく。
九十九里浜も終わりしばらく走り、国道から海岸線へと脇道を入っていくが、今回はこの国道からそれた脇道がややこしく、適当に走っていたらどこに行くかわからないのでマップ引いてガーミンに落としてきた。なのでちょっと安心。
ちょっと走ると早速の雀島。
てっきりこの岩見てこれが雀か???とおもったら、どうもこの一体のことを雀島というらしく、この岩は隣のちっちゃい岩と一緒に「親子岩」とか「夫婦岩」と言っているらしい。
僕的には「親子岩」かな かわいい。
それにしても風が強い一日だ。
ところどころ暴風。
以前三浦半島の灯台に行き、灯台巡りも良いものだろうと思ったが、あれ程の灯台に合うことは無いだろう。
そう思いつつもやはり灯台のある場所には行ってみたい。
早速の太東崎灯台へ。
ちょっとした急坂を上がると灯台と展望台に出る。
誰もいない、独り占め。
ここで写真撮っていたらけっつまづいて自転車ほっぽりだしてしまい自転車のみ落車、新品STIレバーに早速キズがつくがフレームは無傷でとりあえず良かった。
やはり…更に気をつけないといけない一日。
ここから勝浦までは基本裏道裏道を繋いでいく予定。
途中なんか道路に石が落ちてるぞと思ったら、また亀さん発見。
前回の道端亀さんは印旛沼だったな。
この近くに潟湖があり、沼地みたいになっていてやはり印旛沼と同じ風景だった。
亀さんの好きな場所なんだろうが道の真ん中に居座っていたので、車に轢かれてはと思い路肩に寄せてやる。
そして千葉には千葉県の木「槙の木」を使った生垣が多数ある。
千葉の南の方に多いらしいが、僕のおふくろの田舎が東金にあり、でっかい農家でやはりしっかりと慎の生垣に囲われていて、小さい頃からしょっちゅう行っていたためこの生垣にはとても馴染みがあり、あー千葉に来た!とすごく懐かしい気分になる。
この生垣小路の途中途中に脇道があり、ついついその先にはどんな景色が広がるんだろう?と覗いてみたくなるがすべての脇道をチェックするわけにも行かず、気が向いたところにちょっと入ったりするのも一人ライドの気楽な楽しみ。
そんな寄り道を繰り返しながら現れた岩船地蔵尊
ぱっとみてなぜか梅原龍三郎の北京天壇を思い出したが、梅原龍三郎は洲之内徹の「気まぐれ美術館」というエッセイから知った気がする。
そのエッセイが好きで、この「気ままな旅」の題目もそこをちょっともじったのも一つある。
岩船地蔵尊をちょっと巡ってから、次は御宿かとぼーっと何も考えずに走っていたら、ふと通り過ぎた看板が気になった。
戻ってみると広場の奥がなんか良さそうな感じ、行ってみたら思わずうわっと声が出てしまった今日一番の断崖の風景。
ただこのすすきの先ガードがあるわけでもなく、どうもそのまま下に落ちちゃいそうだし、浜の方ではゴロゴロと落石の音もするしちょっと危ない場所だったが景色は最高。
そして厳しい断崖のあとに来るのどかな御宿の月の砂漠。
海の表情も全く違い、厳しさと優しさとを次々と見せてくれる外房。
途中途中いい風景が多いので写真取ってたら暴風にあおられてまた自転車のみ落車…
今度はSTIレバーの反対側傷つき、そしてエンドも激しく曲がった…
(この木の電柱がどうにも気になっちゃって写真撮ってたら暴風が…)
とりあえずフレームが無事だったのは幸いだったが、ここまで来るとほんとまじ気をつけないといけない日だなと、一つ一つの行動をさらに気をつけようと心がける。
とりあえず手でRメカ持ってぎゅっとエンドを戻して走れるようにはしたが、いつも写真撮る時は気をつけるようにしているんだけどーと、済んだこととはいえさすがにしょんぼり。
勝浦の灯台にも立ち寄ったけど門も閉まっていて、なんか管理されているしっかりした灯台っぽいのですぐおいとまする。
勝浦からの帰り道は、以前走った小湊鐵道の駅舎めぐりがすごく良かったので、いすみ鉄道の駅舎をちょっと見ながら帰ろうと思った。
そうすると内陸に入っていくわけで、勝浦でご飯食べないともう食べるところはなさそうだからとぱっと目に入ったお店に入って地魚海鮮漬け丼を食べるが、お腹すきすぎてぱくっとひとくち食べたところで、あー写真っ…でかつおで食べたところちょっと隠してとりあえずパッチリ。
お腹も満たされたところで陸の農道へと入っていく。
道幅も広く車少なく、淡々とすごく走りやすい。
以前実業団の合宿でも同じ道を少し走ったが、冬場にこういうところでしっかり体作っていけるといいだろうなと思いながら走る。
いすみ鉄道に合流して最初の駅「国吉」
やはりここもこの素朴な感じがとてもいい。
そしてなにげなく駅前の案内板見ていたらお城があることを発見。
そんなに遠くなさそうだから早速向かった。
途中畑の上にお城が見えるが、裏から回って上っていくのかなと思ったらいきなりの直登、ほんまもんの激坂が現れる。
写真で見るとそうでもないが実際は木立の中の壁のよう。
お城の駐車場に行くにはこの道しか無いので交互通行のしっかり信号付き。
短い距離でガッと上がる、34×30でなんとか止まらないようによろよろと城跡地へ。
着いてみればお城と万木ののどかな風景が広がる。
それにしてもそれぞれの駅に主張がないので、ある程度目星つけとかないとあっという間に通り過ぎてしまうのが田舎の駅舎めぐり。
次の駅もここかなと(また見過ごして折り返す)
丁度電車が来た
絵本の中のようなかわいい風景。
なんかね、ぽかぽかしてるしついつい佇んじゃう。
そしてなぜか郷愁感があるんだよな。
だいぶゆっくりしちゃったら、もう夕方になると寒くなってくる季節だったと思い出させる感じで風が冷たくなる。
途中で来た道に合流して九十九里浜へと戻っていく。
太平洋自転車道にはこのような道案内が都度都度あり便利だが、途中なくなったりするので自分で判断が大切。
結局なんだかんだと当初100kmは走らない予定が、120km弱走ってきて、だーいぶ寄り道した楽しいライドだった。
あの走り始めの悶々とした気分もすぐにすっきりするし、サイクリングいいね。
ではまた!
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