どうもNAOです。
最近増えてきた「スターラチェット」を使用したラチェット機構のメンテナンスのお話しです。
なるしまフレンドで扱っているメーカーだとMAVICのID360や、ROVAL、CADEXがこの機構を採用してます。他ブランドだとボントレガーなどがありますね。
今回のモデルはMAVICホイールのID360ですが、基本的にはどれもメンテナンス方法は同じですので、参考にして頂ければと思います。
注意すべきポイントが何点かありますが、そこさえ押さえておけば非常に簡単にメンテナンスできます!!
ブログ用にもっと丁寧に写真を撮っておけば良かったですね。
既にフリーボディを外した所からのスタートです。
この機構のハブはスプロケットないし、フリーボディーを引っ張れば簡単に外れる仕組みになってます。
メンテナンス性が簡単なのがメリットでもありますね。
写真の様にパーツを分解できたらパーツクリーナーやディグリーザーを使って汚れを落としてあげて下さい。
その際に、フリーボディとハブの方にはベアリングが入っているので、そこにはできるだけ溶剤を付けないようにしましょう。
クリーニングが面倒であれば、ウエスできれいに拭き取るだけでもOK。
一応、写真の左から入っている順番です。
MAVICは純正グリスがあるのでこちらを使用しましょう。
中には懇切丁寧に展開図も入っているので、順番とパーツの向きさえ間違えなければ失敗は無いと思います。
良く見るとグリスを塗るべき箇所に赤線まで引いてあります!優しい!!
あとは、先ほどの展開図に記してあるところにグリスを塗るだけです。
先の尖ったものが塗りやすいと思います。
爪楊枝の反対側とかが良いんじゃないですかね。
まずはハブの受け側から。白いのが純正グリスです。
お次はラチェット。
ここは注意ポイントです!
写真に塗ってある箇所(ラチェットのサイド)にはしっかり塗っても大丈夫ですが、ラチェットの面の部分には薄く塗るだけにしましょう。
ここにあまりグリスを塗りすぎるとラチェットの歯と歯が上手く噛みあわなくてホイールが空転してしまうことがあるので注意です。
サイドにしっかりと塗ればフリーボディをはめた時に面の部分にもグリスがまわるので、塗らなくても大丈夫です。
もう一個のラチェットにもグリスを塗って・・・。
最後はフリーボディ。
こちらも同じく横の溝に塗るのと、あとはグリスが余っていたらで良いので、防水も兼ねてベアリングのシール部分(中央の緑のとこ)にも塗ってあげて下さい。
これも余っていたらで良いのですが、フリーボディの表にもグリスを簡単にあげるとなお良し。(1番内側のワッシャーのところ)
で、フリーボディとキャップをはめて終了です!
MAVIC純正グリスは絶妙な量しか入っていないので丁度使い切れるはずです。
多分、余ることもないと思います。
メンテナンス頻度は使用状況にもよりますが、3,000~5,000kmに1回程度でしょうか。
テキストだとかなりわかりずらいですが、慣れてしまえば10分未満の作業です。
おさらいとして、、今回の注意してほしい点は2つ。
①クリーニングとグリスを塗る箇所
②パーツを入れる順番と向き
③ラチェットの面には薄くor塗らない
今回はMAVICのID360でしたが、DTのハブや他ブランドの同じ機構でもメンテナンス方法は同じです。
MAVICにも純正グリスがあるようにDTにも純正グリスがあります。(DTのグリスは少し固めなので塗る量に注意してください。)
純正じゃなくてもグリスが硬すぎなければOKです。お店ではナスカグリスのミディアムなんかを使ったりもします。
余談ですが、雨の中で乗ったり、水洗車をした際は、出来るだけ早く乗るようしてください。
水がベアリングやパーツ内部に溜まってしまうのが一番劣化を早めてしまいます。
軽くでもいいので乗って水抜きをしてあげましょう!!
NAO